2022年で一番売れた本、厚切りジェイソン著「ジェイソン流お金の増やし方」、遅ればせながら読んでみました。
この出版不況のなか、驚異の60万部突破とのこと!
感想を記録したいと思います。
子供が高校生になったら読ませたい良書
奇をてらわず、堅実な投資のセオリーを、ご自身の経験を交えながら、丁寧に綴られている、素晴らしい良書だと思います。
目新しさは一切ありません。
でもそれでいい、それがいいんです。
堅実な投資は「インデックスを積み立て」、それで十分なんです。
私がこのブログに繰り返し書いていることと同じです。
ただ、このシンプルな内容が60万部超え、ということが意味しているのは、
やっぱり投資になじみがない人が、想像以上に多いんだな・・・ということです。
この本、自分の子供が高校生になったら読ませたいなと思いました。
社会人になるまでに、このくらいの金融リテラシーを身に着けておいてくれると、
お金には困らない人生を歩んでくれるんじゃないかな・・・と。
私が教えるより「博士」からの言葉の方が素直に聞けるでしょう。
※ジェイソン氏はEテレの英語番組に長く出演されていたので、子供に大人気です♪
徹底的な節約が凄すぎる
30代の若さで、一生困らない資産を、既に形成済みというジェイソン氏。
素晴らしいです。
素直に羨ましい!
ですが、氏の徹底された節約生活は、私には到底真似できそうにありません・・・
私も結構、ケチな方です。
でも、使う時は使いたいタイプのケチなんです。
日々の食卓は、鶏むね肉の登場頻度が最も高いですが、たまには寿司屋に行きたいですし。
4年に1回くらいは最新のiPhoneも買います。
※Androidのコスパの良さは気になるけど、エンジニアの夫が「技術的な面でiPhone優位」と断言しているので、それに乗っかってます。
スタバも全然行きます。Wi-Fiが強くて、店員さんの感じがよくて、リラックスできる空間、これでコーヒー500円はむしろ安いと思ってます。
でも普段着はセールで買ったUNIQLOオンリーです。(定価は高い!)
ジェイソン氏は、いついかなる時も、365日節約されていて、それは素晴らしいことだけど、
節約したお金、運用でもガンガンに増えてるけど、絶対の絶対に使わないんですよね。
お好きなコーヒーも、2リットルのペットボトルにインスタントを溶かして「おいしくない!」と飲んでいらっしゃるとか。
iPhoneそっくりの9000円の端末を使用されてるのは、素人考えでセキュリティ面が心配ですけど、
聡明なジェイソン氏のことですから、そこのリスクもひっくるめての選択なのでしょう。
目的が「節約」で、ご家族もそれに同意されていて、私なぞが口を挟む余地がないのは重々承知ですが・・・
お金は、使わないことにはただの紙切れ。
PCの画面にいくら大きい数字が「評価額」として表示されてたとしても、それだけなんですよね。
別に現実にいいことは何一つ起こらない。
お金は、モノや体験と交換することで初めて意味を成すもの、と私は考えてます。
だから目的がない資産運用は、無意味かなとは思う。
目的が「節約」「評価額」だという価値観があるのは否定しないし、理解もできます。
私はそれを選択はしない、というだけですね。
さすがにジェイソン氏の節約を真似するのは、凡人には厳しすぎるかな~と、本書を読んだ一番の感想でもあります(笑)
若くして莫大な財産を築く人は、覚悟も思考も違うなという勉強になりました!
ジェイソン氏のおすすめ投資先より、S&P500のファンドがいい
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)
という、ETFに投資をしているジェイソン氏。
※ETFは投資信託ですが、株式のように証券取引所に上場しています。
普通の投資信託は上場してないです。
こちらのファンドは、インデックスファンドなのですが、
「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」というインデックス(指数)に連動しています。
米国の大企業・中小企業の約3500社で構成されている指数。
米国株式市場にまるごと投資をしているイメージ。
このインデックスを、他のインデックスと比較してみましょう。
類似でメジャーどころのインデックスといえば、S&P500。
米国の大企業トップ500社と連動している指数。
米国株式市場の80%に投資をしているイメージ。
大きな違いは、中小企業に投資をしているかどうか。
ジェイソン氏は、中小企業の伸びしろに期待をして、同ファンドへの投資をしているとのこと。
確かにその選択もアリだなと。
でも、ジェイソン氏が購入しているファンドは、投資信託ではあるけどETFと言って、上場している投資信託。
しかも海外ETFなので、購入するのがちょっとめんどくさい。
そこでジェイソン氏は、投資初心者でも手軽に買いやすいように、一般的な投資信託で同インデックスに連動しているファンドを本書で紹介しています。
楽天ー楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・VTI)
楽天証券だけでなく、下記の販売会社で購入することができます。
(出典)楽天投信投資顧問 楽天・全米株式インデックス・ファンド 2023年8月マンスリーレポート
ネット証券だけじゃなく、メガバンクや地銀でも取り扱っている商品です。
でも、正直、S&P500のファンドで十分だと思う。
その理由は信託報酬。
楽天ー楽天・全米株式インデックス・ファンド(愛称:楽天・VTI)の信託報酬が年率0.162%
一般的なS&P500のファンドは、信託報酬はだいたい年率0.093%程度。
S&P500の方が信託報酬が約4割も低いんです!
年率でいうとたったの0.07%程度なので見過ごしがちですが、4割安と考えると大きい。
ジェイソン氏のように海外ETFを直接買えるなら、確かに中小企業も含めた米国株式全体に投資をしたいというこだわりを発動させてもいいと思いますが、
S&P500でなんの問題もありません。
そもそも、中小企業が上がるときは大企業も上がるんです。
ということで、投資の初心者であれば、手軽に買える、ほうっておいても積み立てられる、
S&P500のインデックスファンドを選ぶでいいかな、と思います。
まとめ
- 『ジェイソン流お金の増やし方』は、奇をてらわずに、投資のセオリーを丁寧に解説した良書です。
- 息子が高校生になったらぜひ読ませたい!
- とはいえ、ジェイソン氏の徹底節約術は、ちょっと真似できない・・・
- 積み立てるファンドは、S&P500連動の一般的な投資信託のファンドでOKだと思います♪
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